病原性による溶連菌の種類

溶連菌とは正式にはA群β-溶血性連鎖球菌といいます。主に喉に感染し、咽頭炎や扁桃炎、猩紅熱を引き起こします。病原性によってA群、B群、C群、G群にわけられています。これから、溶連菌の種類について紹介します。

よく言われる溶連菌感染症は、90%以上の原因が群溶連菌のことです。小児の咽頭扁桃炎や、皮膚蜂窩織炎(ひふほうかしきえん)などの原因として知られています。また、ひどくなると劇症型A群溶連菌感染症へと悪化し、上気道炎や創部感染とともに、四肢などの軟部組織に壊死性炎症を引き起こします。別名「人喰いバクテリア」の異名を持ち、劇症性溶連菌感染症の原因にもなります。急速にショック症状や多臓器不全に陥りやすく、死に至る可能性も極めて高く、致死率は30%を超えると言われています。

B群溶連菌は、B群溶連菌は生殖器や腸管などに妊婦が持っていることの多い菌で、妊婦自体に影響を与えることはそこまでありません。ただ出産までに治療をしないでいると、出産時にママが感染していると赤ちゃんに感染し、重度の肺炎や敗血症など重大な病気を引き起こすので、要注意です。

C群溶連菌感染症になる方は希ですが、大人の方が発症しても重篤な症状になりやすいタイプです。ショック症状やMOFなどの深刻な全身感染症に陥る危険があるタイプです。肝硬変や糖尿病、ステロイド投与などの経験のある人に起こりやすいとされています。発症年齢は基本的に22歳~63歳と幅広いですが、内訳で言うと中年期が多いです。

G群溶連菌感染症とは、疼痛と発熱とともに、壊死性筋膜炎と合併するタイプの溶連菌感染症です。高齢の発症率が高く、死亡率も他のタイプの溶連菌感染症と比べて、非常に高いですね。